







SOLD OUT
〈商品説明〉
鳥越地区で竹細工の技術の継承と魅力を伝える施設「もみじ交遊舎」を訪ねた際にお会いした高齢の女性が編んだ籠。籠の内と外が二重編みになっていて内側もすず竹の表皮で滑りが良い。二重編みとは思えぬほどの精緻な仕上がりである。
持ち手は藤巻仕上げで竹釘で取り付けられている。この取り付けはもみじ交遊舎の館長である男性職人が行った。
材料も極上、細見のすず竹の二本二間飛びで仕上げた特選品。(直径1㎝ほどの南部すず竹を縦に4等分に割り揃えた材料で編んでいく。鳥越では二本二間飛びという編み方が基本だが、三本での信州編みで仕上げることもある)
特上の素材と新製法が生んだ鳥越の新作である。
サイズ 縦23㎝(持ち手を含むと38㎝)×横40㎝×マチ15㎝
素材 篠竹(すず竹)
産地 岩手県二戸郡一戸町
〈仕入れの話〉
4月17日、桜前線を追うように高速道路を北上、岩手県二戸郡一戸町鳥越を目指す。盛岡市を過ぎ、雄大な岩手山のすそ野を走る。福島市から約4時間350㎞の移動、一戸町の桜はまだ堅いつぼみ。
鳥越神社下のもみじ交遊舎へ。おばあさんが二人、すず竹を割ったひごの仕上げをしている。ここ数年120年に一度のすず竹枯れで材料が思うように揃わず、しかも若芽が育って材料になるまでには10年から20年はかかるという。それでも山に入り、少しずつでもすず竹を探して編んでいるという。
もみじ交遊舎、いちのへ手技工芸館、縄文の里、小鳥谷道の駅でそれぞれ少しずつ竹細工を分けてもらい、一戸町のドライブインで遅い昼食。中華がメインの食堂の窓際に竹かごが4点展示してある。聞けば知り合いの80歳の女性が作ったものだという。鳥越竹細工を探しに福島から来た、と言うと格安で分けてくれるとのこと。一戸町は町中華までが竹細工を商う町だ。